2020年12月10日

起床。かなり体調が戻ってきた感がある…が、ここで調子に乗って自転車で通勤してぶり返したりしても面白くないので、慎重に回復させるため、今日も電車で通勤しようと思う。時間がかかってメンドクサイのだが仕方がない。駅まで歩くのも回復のためだと思えば。自転車はムリでも、歩く事はできる。ナイトロンのリアショックは夜まで悩む事になりそうな。今買わなくてもいいのだけど。

 

帰宅。悩みに悩んで悩み抜いた結果、ナイトロンのリアショック。購入決定。先程ポチった。今は清々しい気持ちと「あ~あ、やっちゃたよ」といった諦めの気持ちが交錯している。ま、いずれ買う事にはなっていただろうし、それが少し早くなっただけだと思えば問題あるまい。最終的な決め手となったのは高城剛氏の著作。読んでいて「うわ、この人、こんなクダラナイ事にそんなに投資してんのかよ」といった感想を抱いたのだが、この感想を冷静に分析してみると、自分も実はかなりクダラナイ事に投資をしている(していた)訳だし、今回の一件にしたって端から見れば同じ様な感想も持たれるに違いあるまい。やっている本人は至って真剣に取り組んでいる訳で、それを簡単に「バカだなあ」などと言えない。「一流」と呼ばれている方々は、常に徹底している。妥協しない。外野からのヤジを気にしない。輪島功一のカエル跳び戦法やあっち向いてホイ戦法は、世間から笑われたかもしれないが、世界に通用した。ディック・フォスベリーの背面跳びは走り高跳びのスタンダードとなった。王貞治一本足打法はホームランを量産した。パイオニアと呼ばれる方々は皆、徹底して追求した結果、一見ストレンジな事をやってはいても、最終的には世間に認められ、しかもそれがスタンダードになっていたりもする。なのでクダラナイ事を徹底的に追求する姿勢を笑ったりバカにしたりしていると、後で恥ずかしい思いをするのは自分自身だという事を忘れてはいけない。今回の自分の行いについても、たかがカブのリアショックである。それを10万円もする高級品に交換するなんて、普通に考えたらバカである。10万円あったらAT&Tの株がいくつ買えると思ってんだよ!…と、脳内ではマトモな考え方をするもう一人の自分が訴えていた事は知っている。しかし、くだらなければクダラナイ程、徹底してこだわってみるべきなのではないか。それを高城剛氏の著作から感じ取ったのだ。氏は、かなりこだわっている。徹底している。妥協していない。たかだか外付けキーボードなんだから別に何でもいいじゃんよ…って自分は思ったにだが、氏は究極のキーボードにたどり着くためにアホみたいな数のキーボードを買っている。軽さ・コンパクトさ・使い勝手に、アホみたいにこだわっている。そんなのどうでもいいじゃん…って、自分以外の方々も思ってしまうのではないだろうか。だが、それが間違いなのだという事に気付いたんだなあ。だからナイトロンのリアショックをポチっちゃったんだなあ。高城氏本人にとってキーボードというガジェットは本気で大事なものなのだ。それにこだわる事は悪ではないし、アホでもない。イチローは道具を大切にする。現役の時はゲームが終了すると、ロッカールームで黙々とグラブを磨いていたのは有名な話。スパイクの重さやスパイクピンの本数にもこだわりがあった。有名な漫画家は皆、ペン先にこだわりがある。在庫がなくなると知ると、本気で買い占めに走る。そんな「こだわり」「徹底」「妥協を廃する姿勢」がイイんじゃあないか!であるなら、自分もハンターカブにこだわろう。アホみたいな値段のするリアショックだけど、実際に試してみたいし、何より見た目がキュートでいいじゃない。よっしゃ買おう。妥協はナシだ。バカにされてもいい。これは自分自身のこだわりなんだ…と、かなり納得の行く理由付けができたので、今はやっぱり清々しい気分の方が上回るかな。到着が楽しみである。そして、やっぱり人生は楽しまないとダメなんだな。妥協ばかりしていると、自分を見失ってしまう可能性がある。ある部分ではこだわりを十二分に発揮していいのではなかろうか。「足るを知る」という事を推奨するミニマリストの方々の意見も一部は同意できるが、そればかりだとピントがボケてくると言うか、何に対して自分はフォーカスして生きてきたのかが分からなくなりそうな気がするんだよな。ムダな事にムチャクチャこだわって生活すると、それが面白くもなってくるし。そんな訳で年内にハンターカブの「走り」にこだわるカスタムを施す。「使い勝手」に関するカスタムはほぼ完了していると思われ。メール処理してから寝よう。まだ体調100%じゃないし。